与那国に滞在中、暇さえあれば久部良漁協へ足を運んでいた。与那国ではカジキの漁が盛んで、ほとんどの漁船はカジキを狙いに沖へと出て行く。水温が24度以上、天候晴れ、これが漁に適した条件らしい。この日はカジキこそ一匹も揚がらなかったが、多くのシイラ、カツオなどが揚がっていた。港では数人のおじい、おばあが次々に魚をさばいている。おばあは1m近い魚にさっと包丁をいれ、すばやく3枚におろしていく。何年もやり続けている作業なのだろう。しばらくそんな光景を見ていると、隣にいたおじいが皿に盛ったカツオの刺身を持ってきて食えという。これがうまい!港でがっつく刺身は格別の味だった。
次の日も港に行ったのだが、この日はおじいもおばあの姿もなかった。今度は300Kgを越えるカジキの水揚げを見たいものだ。
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