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海での撮影も順調に進み、とうとう最終日。前日の夜に川本さんと
打ち合わせをし、空港に行く間にいろんな所を回って陸撮をしようとい
うことになった。朝起きてみると、この数日間の曇天模様は、きれいさ
っぱりどこかにぶっ飛んでしまっているのである。
「きゅうちゃんの今後の仕事振りを祝っているかのような天気だねぇ〜。」
と川本さんがポツリ。うぅ〜、何とも嬉しいお言葉。
「それか、はよ久米島から帰れってことかもね(笑)」
できる男はオチのつけ方も上手い、、。
拝むと子宝に恵まれると言うミーフガーをしっかりと拝み、アーサーの
生えた畳石の上で受身をとりながら、絶景スポットの比屋城バンタに向か
うと、沢山のパラグライダーがブンブン飛んでいる!
K「すげ〜!!撮りに行こう!。」
Q「行きましょ!いきましょ!。」
Q「でも川本さん。あれで飛べって言われても嫌ですよね〜。」
K「うん嫌だね〜。オレは絶対飛ばないよ〜!」
Q「そうっすよね!危ないですよあんなの。ははは〜。」
車の中にはなんとも和やかな空気が流れている。
比屋城バンタに到着すると沖には、はての浜が見える。「あれに乗れば、
はての浜を空撮出来るんだろうなぁ。」
脇では川本さんが何やら知り合いらしき女性と話しをしている。今飛んで
いる人の奥さんらしい。「川本さんも、お連れの人もなんなら飛んでみま
すか?」
K&Q「えぇ〜!やった〜!はての浜撮れるじゃん!!」
ほんの数分前まで絶対に嫌だと言っていた男達の節操の無さが丸出しに。
かしもう空港に行かなければならない時間だ。陸から少しだけ撮影し、しぶ
しぶ空港に向かうことに。
「じゃあきゅうちゃん送ったら、夕方また来るから〜。」
川本さんは飛ぶ気まんまんである。いいなぁ。
K「まぁまた空撮も含めて、また撮影に来なよ!待ってるよ!」
Q「必ずきます!でもこれからホントに飛ぶんですか、、?」
そんなこんなで僕は最後の最後で不完全燃焼になりながら、
久米島を後にしたのでした。
また来年の楽しみに。