沖縄に初めて訪れたのは、１９歳の時。那覇空港に到着して、案内されるまま車に乗り込みホテルへ向った。その途中、建物と建物の隙間から、ちらちらと見える青色に気が付いた。「まるで絵の具のような美しい色」と胸を躍らせたことを今でも憶えている。それが僕と沖縄の海との出会いだった。走る車の窓にへばりつき、首を大きく左右に振って,パっと現れては、 すぐに建物にさえぎられる沖縄の海の美しさを何度も確認していた。南の島に訪れる多くの人が、初めて見る海の青さにとても驚く。僕にとって、それは「沖縄」だった。

　２〜３年前からダイビング雑誌「ダイバー」のお仕事で沖縄に向かう機会に恵まれている。また、あの時のような新鮮な感動に出会いたくて、ワクワクしながら沖縄の島々を巡っている。