水納島は砂地のポイントが多く、砂地に点在する根の周りには多くの生物が集まっている。この日もいつものように、水深14mにある根の周りでじっくりと撮影をしていた。岩の上で2cmほどのヒメゴンベの幼魚がちょこちょこと動き回っているのが見えた。”なかなかかわいいやつだぞ”と撮影をするべくカメラ位置を決めようとしていたときだ。ヒメゴンベの上に目玉のようなものが・・・ 「オニダルマオコゼだ!!!」 なんとオニダルマオコゼの体の上を所狭しと動き回っていたのだ。ヒメゴンベは目と目の間のくぼみがお気に入りらしく、顔の周りを動き回ってはまたそこに戻ってくる。すぐ下には巨大な口が待ち構えているのだが、当の本人は自分がどれほど危険なところにいるのわかっているのか? 知らぬが仏 というより、オニダルマオコゼよ、お前は気が付いていないのか?
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