PHOTOGRAPHER Kyu Furumi in OKINAWA.

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「思い出の島。憧れの島。石垣島。」

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 ぶっちゃけて話すと僕は学生の頃、石垣島でダイビングの仕事がしたいと思っていた。ダイビングの専門学校に通い夏休みの現場研修を利用して、沖縄に渡り研修期間中の僅かな休日を利用し安栄観光のフェリーを使って石垣に渡り石垣島ダイビングスクールを訪れていた。

 当時はカメラも持っていない、100本程度しか潜っていない血気盛んなだけの学生ダイバーだったが、果てしないヤル気に満ち溢れてダイビングスクールの中本さんや大窟さん(現ひまわり潜水)、内田さん(現ダイブマン)、依田さん(現写真家)、庄二さん(現ロコマイカイ)達のガイドぶりを見て「かっこいいなぁ〜。オイラもここで働きたい!」と素直に思っていた。
 数日後、いつものように離島桟橋近くのホカ弁屋の前で送迎の車を待っている。「今日こそは中本さんに、雇って欲しいとお願いしよう。」そんな事を思いながら、少しドキドキしていたことをよく覚えている。
 1日潜り終えて中本さんに話かける。「僕もダイビングスクールで働かせてもらえませんか?」
「雇ってやりたい気持ちはあるんだけどな、今うちは充分スタッフが揃っているんだ。悪いけど今は無理だよな・・・。とりあえずどこの海に行っても一所懸命頑張れよ。またいつでも石垣に潜りに来い!」

 やっぱり本音を言うと19のクソ坊主には結構ショックだった。だけどその中本さんの優しい言葉は本当暖かく、本当にに嬉しかった。

「また必ず潜りに来ます!」

 

2004/7 スカシテンジクダイ 竹富南

2004/7 カズミチョウチョウウオ 大崎