冬が年間通して一番のベストシーズンという全国でも珍しい島です。と言うのも、冬の沖縄は北風の吹く季節に入り、与那国島の南側にある「遺跡ポイント」をはじめとする地形ポイントや、島の西側に位置する「西崎」というハンマーヘッドのポイントに行くには絶好の条件が揃うからです。
島に外洋の黒潮が直接当たると、その黒潮に乗ってハンマーヘッドシャークが現れ、ハンマー好きのダイバー達をわくわくさせてくれます。ハンマーを見に行く西崎のポイントへは港からたったの3分という近さ、船に乗って、セッティングをしているうちに・・・もうポイントの上。こんなに港から近い所にダイバー憧れのハンマー達がいるのも与那国ならではです。港からポイントへは平均5〜6分で、一番遠い遺跡ポイントへも20分かからないため、一度一度宿に戻り、暖かいシャワーを浴び、着替えて休憩やお弁当を食べられるのも自慢のひとつです。
マーリンのスタッフはいわずと知れたハンマー大好き人間ばかりで、上級者の方を始め、経験本数の少ない方やブランクの長い方がそれぞれどうやったら見にいけるか、沢山のハンマーと遭えて喜んでもらえるかと毎回潮を読み、風を読み、それぞれの方に合ったコースを考えて潜っています。
初心者さんには安心して潜っていただけるようアシスタントスタッフがしっかりサポートし、上級者さんにも同時に満足していただけるよう毎日が勉強の日々です。自然相手ですので人間の思うままにはなかなかならない時もありますが、「ハンマーサイコー、与那国大好きっ!また来るよー」と言ってくださるゲストの言葉に支えられ、日々精進しています。
もう一つの名物「遺跡ポイント」は動くものでないので、風向きと潮の流れがよければ、冬場は毎日のように潜りに行けます。ここは自然の力でできたものか、古代の人々によって作られたものか・・見た人だけが謎を解ける・・・不思議なポイントです。
ハンマーや遺跡ポイント以外にもお勧めのポイントは沢山あるのですが、冬に一番輝くのが「サバチ」。ここは真っ赤なイソギンチャクの群生の中にたっくさんのハマクマノミが共生していて、海の青とイソギンチャクの赤、ハマクマノミのオレンジがよく映えてとても綺麗なポイントです。また2月を過ぎるとコブシメが10匹以上の群れで産卵をするのも見られます。
透明度25mでも今日は濁っているなぁと思ってしまう与那国なのですが、冬は透明度何mなのーっと思うほど抜けていて、海のブルーが美しくその中に現れるハンマーヘッドと一緒に泳ぐ・・・。この瞬間がたまらなくうれしく、ダイバーで良かったと思えるものです。
ぜひ、皆さんもご一緒に体感しませんか?