与論島・プラスアルファダイビングサービス 高橋庸介さんからのレポート(2006年9月)

鹿児島県奄美大島の最南端、沖縄本島から約28kmの海に浮かぶ、周囲わずか22kmほどの小さな与論島を今回は紹介させていただきます。9月に入り夏休みも終わって、観光客の方たちの数も少し落ち着いてくる今からの時期。そうです!これからの9〜10月にかけてがダイバーの皆様にとっては、むしろ狙い目の時期と言えるのではないでしょうか?

水中は夏の余韻がまだまだ残っておりますので、水温も9〜10月では27℃⇒25℃ぐらいと暖かく、かといって陸上は真夏ほど暑くもなく過ごしやすいです。
またポイントも風向きの関係で、9月であれば北側/10月であれば南側がメインになるのですが、その日の風向きによって潜るエリアが数日ごとに変わる時期でもあります。

と言うわけで、簡単に南北両エリアの水中の様子を紹介したいと思います。まずは北側の海。こちらの代表的なポイントとしては「沈船あまみ」があります。海上保安庁の元巡視船である「あまみ」がポイントのために沈められており、多くのダイバーを魅了し続けております。
他にもダイナミックなL字アーチの地形が有名な「宇勝のアーチ」、与論町の観光協会などが沈めた「水中宮殿」等など。
また北側の海は、アオウミガメが数多く生息しており、ポイントでの遭遇率も高くなっております。

続いて南側の海。こちらのポイントは全体的に地形が面白いのが特徴です。中でも代表的なポイントとして「長崎の塔」があります。
巨大な人の横顔の形をした「人面岩」があり、他にもアーチ・ケーブと地形では与論随一のおもしろさです。
また、のどちんこ型のアーチがある「ウワノマキ」や、クレパスがメインの「迷路」などなど。
どのポイントも沖に泳げばドロップオフになっているので、クマザサハナムロやカスミチョウチョウウオなどが群れており、ワイドな雰囲気が楽しめます。
潮がよければ、大型のイソマグロやギンガメアジの群れなどに当たることもあります。南北どちら側も港からポイントまでは5〜10分と近いので、船に弱い方や初心者の方でも安心です。
ポイントが近いので一日のスケジュールものんびりと過ごせますし、もちろん 3ダイブも無理なく行えます。また透明度も、この時期は平均して20〜30mはありますので、デジカメなどでも明るい写真が撮れると思います。

最後に与論の文化についてですが、ここは大和と琉球の文化が交差する島です。たとえば料理は沖縄のチャンプルーや豚肉料理、また奄美の鶏飯などいろいろと楽しめます。おいしい料理を食べながら、島の黒糖焼酎を楽しむのもいいと思います。ただし、口あたりがいいので飲みすぎには注意しましょう。
そして何よりの魅力は、島人たちの人情豊かな人柄ではないでしょうか。そんな与論島にぜひ一度、皆さんお越しになってください!

プラスアルファダイビングサービス
http://www8.ocn.ne.jp/~p-alpha/


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