久米島ダイブエスティバン川本 剛志さんからのレポート(2006年 1月)

太平洋高気圧がもたらす南からの湿った空気がおさまり、それに変わって大陸から張り出してきた高気圧とともに始った、ここ久米島の超〜大物シーズン!ザトウクジラを はじめとし、マンタやハンマーヘッドシャークといったダイバーなら誰しも憧れる兵達が狭い島のあちらこちらで出現しています。

クジラは毎年遥か北の海より子育てやペアリングの為に島周辺にやってきます。体長15m・体重30tにもおよぶ海に住む哺乳類最大の生き物で、年間に来島する個体数は推定80頭あまり!ダイビングの合間やホエールウォッチングにて、垂直に上がる噴気を見つけたら彼等のショーの始まりです。水面より飛び上がるブリーチングをはじめ、ヘッドスラップやテールスラップ、ペダンクルスラップやペックスラップといった様々なパフォーマンスを見せてくれます。また仲間同士の通話といわれるその鳴き声は、遠く離れた場所で潜っていても聞こえ、耳を澄ませば心にしみいる歌声です。

マンタは水中ももちろんですが、水面付近にいるのを見つけることが多く捕食や求愛といった行動をしています。状況がよければスキンダイビングにて、彼等と同じ目線にて見ることができるマンタ・スイムも可能なので、是非とも押さえておきたいトピックスですね!


ハンマーは体長3〜4m、ドラム缶を想像させる胴回りで他を寄せ付けない優雅な泳ぎ方はまさに王者。変わった頭の形をしていますが、これは効率よく餌をとる為に進化した結果で、旋回性能や感覚器官(嗅覚や視覚)への刺激 を受けやすくなっています。またよく群れをなす種類ですので、50匹とかの群れも見られるかも!?濃紺の海中に浮かび上がる白く光るライン、TVや水族館とは違う対等の 立場ならではの迫力を体験しましょう。といったようにとてもワイドなこのシーズン!是非とも彼等に会いにきてみてください。

稀にですが・・・幸運にもこの3種を1日の間に完全制覇してしまう超スペシャルな日もあります。このあわせ技が決まった瞬間はガイド・ゲスト関係なく至福の時となりますよ。だから連日この3種の神器を手にするべくポイント選択や潮の状態、海況などと戦いをつづけています。

ところで、バチあたりにもこれらの3種の神器に飽きてしまった方、もしくは小さな体から放たれる母性ビームの好きな方、そんな方には風の弱い日に狙う島の北側のポイントがおススメです!乱立するドロップやケーブを舞台にカスミチョウチョウウオやグルクン・アカネハナゴイが群れをなし、アケボノハゼ・フチドリハナダイ・スミレナガハナダイ・ニチリンダテハゼ・モンツキカエルウオ・フリソデエビといった 可愛くも美しい生物達と戯れることができますよ。トピックスで、オーネイトエンジェルフィッシュやシコンハタタテハゼなどなども・・・・・!?

沖縄と言えど季節がら風が冷たいですので、船上での防寒対策はしっかりしておいてください。特にニット帽やボートコートは大変重宝しております。気温:14〜21℃、水温:20〜23℃、平均透明度20m

久米島ダイブエスティバン
http://www7b.biglobe.ne.jp/~dive-estivant/


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